「すべての人を一つにしてください」
(ヨハネによる福音書17章20~26節)
本日の福音書では、イエスの祈りが朗読されます。ヨハネによる福音書の17章には、イエスの祈りが記されていますが、この17章のイエスの祈りは、「大祭司の祈り」ともしばしば言われます。イエスは私たち一人一人が救われるために、イエス自らが犠牲となってその命を神にささげました。私たちのために神にとりなしたこのイエスは、大祭司と呼ばれます。17章のイエスの祈りには三つの祈りがあります。はじめにイエスが自分自身のために祈った祈りです。そこでは、イエス自らが受ける十字架の出来事によって、神の栄光が現れるように求めます。そして次に、イエスの弟子たちのために祈ります。弟子たちがこの世にあって神のみ心を証していくことができるように、イエスは神に守りと支えを祈るのです。さらにイエスの祈りは、神のみ心を受け入れる信仰者のためになされます。
イエスは神のみ心を受け入れる信仰者のために、「すべての人を一つにしてください」と祈ります。それはすべての人が神のみ心を受け入れ、神のみもとに集められ、神からの限りない愛を受けるようになることを願う祈りなのです。
イエスのこの信仰者のための祈りは、聖霊が私たちに与えられることによって実現しました。聖霊が私たちに与えられるということは、私たちが神のみもとに一致し、神の限りない愛を受けて生きていくためなのです。