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収穫は多いが、働き手が少ない

ルカ10:1-11,16-20
本日の福音書には、イエス様が七十二人を派遣し、彼らが帰って来る場面が描かれています。彼らは有名な十二使徒とは別の、名もなき弟子たちでした。イエス様は彼らを派遣し、「神の国はあなたがたに近づいた」という新しい教えをすべての民族に伝えさせようとされました。
この物語を、私たちは単なる傍観者としてではなく、七十二人の一人として読むよう促されています。イエス様は派遣に際して「収穫は多いが、働き手が少ない」と言われます。それは、悔い改めて神に立ち返る人は多いのに、導く者が足りないということです。私たちは日本の1%ほどのクリスチャンとして、収穫が本当に多いと信じているでしょうか。人目を気にして信仰を語ることをためらい、「伝道は難しい」と諦めていないでしょうか。
しかしイエス様は「だから、収穫のために働き手を送ってくださるように主に願いなさい」とも言われました。宣教は私たちだけの力でするものではなく、収穫も種蒔きも神様の御業です。私たちはそのお手伝いに過ぎないのです。
またイエス様は「行きなさい。わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに小羊を送り込むようなものだ」と言われ、さらに「財布も袋も履物も持って行くな」と命じられます。それは、自分の準備や力に頼まず、必要なものは神が備えてくださると信じて委ねる歩みをしなさい、という意味です。
私たちが派遣されるとき、最初に語るべきは「この家に平和がありますように」。これは単なる挨拶ではなく、罪や病、死からの救いを含む神の平和の宣言です。そして「神の国が近づいた」と語ることで、人々は神の国を受け入れるのか拒むのか、選択を迫られます。それは厳しいようで、しかし最大の愛です。私たちは願います。「この人が主に立ち返るように」と。主はその願いを必ず喜び、聞いてくださいます。
七十二人は帰ってきて、悪霊さえ従うと喜びました。しかし主は「あなたがたの名が天に書き記されていることを喜びなさい」と言われます。これこそ私たちの最大の喜びです。
聖餐式後の「ハレルヤ、主とともに行きましょう」という唱和は、私たちがそれぞれの生活の場へと主によって派遣されていく宣言です。主が共におられるのですから、胸を張って歩んでいきましょう。(執事 パウロ福永 澄)

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9:30 日曜学校 (Sunday School)
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