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3月31日 「悔い改める」ことは「回復する」こと

「悔い改める」ことは「回復する」こと
(ルカによる福音書15章11~32節)

 今年の大斎節の福音書では、「悔い改める」ということがテーマとなっている箇所を主に朗読します。本日の福音書では、イエスが語られた放蕩息子のたとえ話が私たちに示されます。二人の兄弟のうちの弟が、父親がまだ存命しているにもかかわらず、父親の財産を前もって相続したいと主張します。父親はその弟の願いを聞き入れ、息子二人に財産を分け与えました。兄はその後も父親に仕えて働きます。しかし財産の分与を主張した弟は、分け与えられた財産を全部お金に換えて、遠い国に旅立ち、そこで放蕩の限りを尽くします。弟であるその息子は、財産をもらうためだけの視点で父親を見ていました。その息子にとっては、自分の欲求や目的のための手段としてだけ、父親と関わっていました。父親との間に、「生きた関係」「愛の関係」を持とうとはしていなかったのです。しかしその息子は、放蕩の限りを尽くし、財産を無駄に使い果たし、そして生きていくことすら決定的に困難になります。そして彼は我に返って言います。「ここをたち、父のところに行って言おう。『お父さん、わたしは天に対しても、またお父さんに対しても罪を犯しました。もう息子と呼ばれる資格はありません。雇い人の一人にしてください』と。」この放蕩の限りを尽くした息子は、我に返り、父親に「すべてをゆだね」、父親に「仕える」ことを決心します。それは、彼が父親と「生きた関係」「愛の関係」に回復した出来事です。そして父親こそが、その回復を望み、待ち続けていました。
 「悔い改める」とは、神に「すべてをゆだね、仕え」、神との生きた関係に「回復する」ことです。イエスのこのたとえ話の後半では、悔い改めた弟を迎え入れた父親に対して兄が怒ります。その兄に対して父親は優しく教え諭します。悔い改めた者を否定してはならない、と。

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7:30 聖餐式 (Holy Communion)
9:30 日曜学校 (Sunday School)
10:30 聖餐式 (Holy Communion)
17:00 夕の礼拝 (Evening Service)

第一日曜日 first Sunday
9:30 日曜学校 (Sunday School)
10:30 朝の礼拝 (Morning Service)
17:00 夕の礼拝 (Evening Service)

■10:30からの礼拝には手話通訳があります。

聖日 Holy Day
7:30 聖餐式 (Holy Communion)

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