主の言葉が実現すると信じる者の幸い
(ルカによる福音書1章39~45節)
本日の福音書には、イエスを身ごもったマリアが親類のエリサベトへ挨拶に行った出来事が記されています。エリサベトも身ごもった女であり、すでに六か月になっていました。マリアは自らが身ごもっていることを知った当初、決してそのことを受け入れることができませんでした。その時マリアは、1年間の婚約期間にあり、夫となるヨセフとまだ体の関係を持っていない時に身ごもったことは、身に覚えのないことであり、人々からはマリアが不貞をはたらいて姦通の罪を犯したと見なされることでした。そのことが発覚すれば死罪になりました。しかしマリアは、神の使いの語る神の言葉を聴き、身ごもった現実と体内に宿ったイエスを受け入れます。マリアは聖霊によって身ごもったのであり、生まれてくる子はこの世を救うメシア(救い主)であることを、マリアは神の使いによる神の言葉を信じて受け入れたのでした。マリアの親類のエリサベトも、神の使いによる神の言葉を受け入れ、不妊の女と言われていたにもかかわらず、子を宿しました。そのマリアとエリサベトが出会い、そのことが本日の福音書に記されています。
マリアはエリサベトを訪れ、挨拶をします。その時、エリサベトの体内の子が喜んでおどりました。エリサベトはその時、聖霊に満たされ、神の力に包まれ、声高らかに宣言します。「主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方は、なんと幸いでしょう。」と。これはクリスマスを迎えるすべての人の幸せです。