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7月1日 み言葉が、すべての人に

み言葉が、すべての人に
(マルコによる福音書5章22~24、35b~43節)

 本日の福音書では、会堂長ヤイロの娘が死に、その死んだ娘をイエスが生き返らせる、という奇跡の記事が記されています。しかし本日の福音書の箇所は、5章24節から35節へすぐに移り、ヤイロの娘を生き返らせた記事だけが読まれるようになっています。この記事の間には、聖書本文では、もう一つの奇跡の記事が記されています。それは25節から34節までに記されている、不治の病を負った女が癒される、という記事です。本日の福音書の箇所には、年齢もおかれた状況も異なる、二人の女性がイエスによって、それぞれ、癒され、生き返らせられた、という出来事が同時に記されているのです。
 不治の病を負った女は、12年間も出血が止まらない病に侵され、苦しみ続け、希望を失って生きてきました。そして一方、死に瀕し、亡くなったヤイロの娘は12歳になっていました。当時のユダヤの社会では、12歳になると女性は成人とみなされました。ヤイロの娘は、会堂長の娘として生まれ、成人を迎えるまでの12年間、幸せに生きてきました。そして死という事態に直面しました。12年間も出血が止まらない病で苦しんできた女は、ヤイロの娘が生まれた同じ時から、苦しみ続けてきました。同じ12年間をそれぞれ異なる生き方で歩んできた二人の女性がいました。その二人が、それぞれに、イエスに出会う事態となります。しかも、それぞれ、異なる出会い方でイエスに関わることとなります。
 イエスは出血が止まらない不治の病で苦しんできた女を癒します。そして、ヤイロの死んだ娘を生き返らせます。どんなに異なった歩みの生き方をしていても、どんなに異なった出会い方であっても、イエスが共にいて下さらなければならない時に、人は直面します。イエスは、癒された女に「安心して行きなさい」(34節)と言い、会堂長ヤイロに「恐れることはない。ただ信じなさい」(36節)と言い、死んだヤイロの娘に「タリタ、クム(少女よ、わたしはあなたに言う。起きなさい)」(41節)と言いました。イエスのこれらの言葉はすべて、実現した、真実の、力ある言葉でした。すべての人に、イエスの力あるみ言葉が与えられるのです。

礼拝案内 Service

日曜日(第一日曜日を除く)
Sunday(except for first Sunday)

7:30 聖餐式 (Holy Communion)
9:30 日曜学校 (Sunday School)
10:30 聖餐式 (Holy Communion)
17:00 夕の礼拝 (Evening Service)

第一日曜日 first Sunday
9:30 日曜学校 (Sunday School)
10:30 朝の礼拝 (Morning Service)
17:00 夕の礼拝 (Evening Service)

■10:30からの礼拝には手話通訳があります。

聖日 Holy Day
7:30 聖餐式 (Holy Communion)

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