「いつも目を覚まして祈っていなさい」
(ルカによる福音書21:25~36)
12月1日(日)より2025年度の降臨節が始まります。降臨節は神のみ子であるイエス・キリストがこの世界に人の形を取って受肉する神秘に触れるときです。きょう灯される1本目のローソクは「預言」のキャンドルと言われています。エレミヤ書33:14では「その日が来る」と記されていますが、わたしたちは主が降られるまで、静かに備えのときを持ちたいと思います。
本日の福音書であるルカ21:27(その時、人の子が力と大いなる栄光を帯びて雲に乗ってくるのを、人々は見る。)でも「その時」という言葉で、メシア(救い主)と思われていた人の子の「到来」を人々は待ち望みます。「到来」は降臨節のラテン語表記である「アドベントゥス」にあたり、アドベンチャー(冒険)の語源でもあります。救い主を待ち望む姿勢は主体的です。どのような姿勢が求められるのか?それはイエスの言葉に表れてきます。
それは「いつも目を覚まして祈っていなさい」と人々に言う場面です。いつ救い主がこの地上に現れるのか人間には分かりませんが、どのように待つのか?どのようにこの地上での生活を歩むのか?わたしたちはイエスより問いかけられています。共にみ子の「到来」を待ち望み、祈りを合わせて参りましょう。
(執事ウイリアムズ藤田 誠)