「イエス・キリストとは?」
(ヨハネによる福音書1章29~41節)
顕現節の顕現とは国語辞典によると「はっきりと姿が現れる」という意味になります。イエス・キリストがどのように私たちの目の前に現れたのか?イエス・キリストとはどのような方か?そのことを心に刻む教会暦の期節であると言えます。いまから約2,000年前、今で言うパレスチナの死海に近いべタニアで洗礼者ヨハネは、そのべタニアを通るヨルダン川で悔い改める人々のために洗礼を施していました。彼はイエスがイスラエル(パレスチナ)に現れるために、水で洗礼を授けに来たと証しします。ヨハネによる福音書においてイエスは「世の罪を取り除く神の子羊」として、過越祭で捧げられる犠牲と重ねて私たちに紹介されます。そのことを洗礼者ヨハネはわきまえていました。
悔い改めの必要がある人々と同じようにイエスが肉体を取り、この世に現れたことを証します。そして、“霊”が鳩のように天から降り、イエスが油を注がれたメシアとして聖霊によって人々に対して洗礼を施すことも証ししました。今を生きる私たちにもイエスが救い主(キリスト)として、聖霊によって洗礼を私たちに施してくださっていること想い返したいと思います。そして、その想い返しとともにイエス・キリストのことを証しできればと願いいます。それは一人ひとりにとっての救いの過程を再確認する機会となることでしょう。
(執事ウイリアムズ藤田 誠)