どんな状況にあっても
(マタイによる福音書28章16~20節)
聖霊降臨日を迎えた直後の日曜日に、私たちは、復活したイエスが弟子達に宣教の派遣を命ずる出来事を福音書によって知らされます。弟子達がまだ聖霊降臨を体験する前に、この宣教の派遣命令を受けた出来事を私たちはふり返り、宣教の業は聖霊の力によってなされ、宣教の業によって人がクリスチャンとなって歩み続けていくことは聖霊の力の支えによるものである、ということを確認します。
本日の福音書に記されている弟子達に対するイエスの宣教派遣命令の言葉は、「クリスチャンの姿そのもの」と言えます。宣教によってイエスの弟子となり、父と子と聖霊の名によって洗礼を受け、イエスのすべての教えを学び、守り、世の終わりまでいつもイエスが自分と共におられる生き方。これがクリスチャンの生き方です。
聖霊は、一人一人のクリスチャンのこの生き方をしっかりと可能にし、ますます確かなものとして下さるのです。イエスは、「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」と語りました。この言葉は聖書の原文のギリシア語では、「わたしは世の終わりまで、どんな状況の日々にあってもあなたがたと共にいる。」となっています。神と一体であるイエス、聖霊と一体であるイエスは、私達のどんな状況の日々にあっても、私達と共に歩み続けて下さるのです。