「心を騒がせるな。おびえるな。」
(ヨハネによる福音書14章23~29節)
イエスは私たちに、「心を騒がせるな。おびえるな。」と支え、励まして下さいます。なぜなら神から私たちに、「弁護者」すなわち「聖霊」が与えられるからです。
この「弁護者」とは、聖書の原文のギリシャ語で「パラクレートス」とよばれています。このパラクレートスとはもともと、「側へ助けのために呼び寄せられて来ている者」、「人を断罪しようとする者に対して罪人の側に立って弁護する者」という意味があります。このパラクレートス、弁護者が、聖霊なのです。パラクレートスは、「助け主」ともよばれています。この助け主、聖霊が私たちに与えられるので、「心を騒がせるな。おびえるな。」と、イエスは私たちにはっきりと励ますのです。
今日の福音書をとおして、私たちは三つのことを確認したいと思います。第一に、「必ず」助け主が私たちに与えられる、ということです。第二は、それは私たちに「ふさわしい」助け主である、ということです。そして第三は、「神のみ心として」助け主が私たちに与えられる、ということです。
神は決して私たちを見離しません。私たちに救いが実現するように、私たちが平和のうちに生きるように、神は聖霊を私たちにお与えになるのです。