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4月11日 信じる=行動する姿

信じる=行動する姿
(ヨハネによる福音書20章19~31節)

 よく、「結論がはっきりすれば信じるよ」とか「結果がわかれば信じます」という言葉を聞くことがあります。しかしその姿勢は、「信じる」ことではなく、「結論や結果に従う」ことです。「信じる」とは、結論や結果の確証が目の前にあるかどうかでなされることではなく、証拠や確証や絶対の根拠がないからこそ、行動する姿です。そして「信じる」という行動を起こすことによって、限界に縛られている自分のあり方が突き破られ、現実や状況が変えられていくのです。
 イエスの弟子の一人であったトマスは、他の弟子たちが復活したイエスに出会ったことを信じませんでした。トマスは他の弟子たちに、「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、また、この手をそのわき腹にいれてみなければ、わたしは決して信じない。」と言います。そのトマスの姿は、「信じたい」という姿勢ではなく、証拠や確証があれば「信じてもいい」という、結論や結果待ちの姿勢です。それほどまでにトマスは、主イエスと再び出会うことをあきらめていました。それはトマスの悲しみの姿でもありました。
 あきらめと悲しみにあるそのトマスの前に、復活したイエスは来られました。そしてそのトマスが考えていることに、そしてそのトマスの気がすむように、復活したイエスは自らの身をさらけ出して応えようとされます。そのイエスの身には、十字架に釘ではりつけられた時の傷が両手にあり、十字架の上で槍で突き刺された時の傷がわき腹にありました。イエスはトマスに言います。「あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい。また、あたなの手を伸ばし、わたしのわき腹に入れなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」と。トマスは、「わたしの主、わたしの神よ」と全身全霊で、復活したイエスを信じる告白をします。そしてイエスはトマスに言います。「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである。」と。
 私たちは、見ないのに信じるという、ほんとうの信じることの「幸い」に招かれているのです。

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9:30 日曜学校 (Sunday School)
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